歯痛に苦しむ女性

大半の方は「歯が痛い」と感じたら近所の歯医者さんにかかるかと思います。
確かに歯科医院はむし歯の治療を行うことが多いですが、実際はむし歯の治療だけを行っているわけではありません。

歯科とは、歯と歯に関連する口腔疾患の予防と治療を扱う診療科です。
歯科に関連する科目には一般歯科、矯正歯科、小児歯科、歯科口腔外科があり、この4つが医療法によって規定されています。

一般歯科は大人向けの歯科医院で、小児歯科は12歳前後までの子供向けの歯科医院です。
もちろん一般歯科でも子供が通院することはできますが、永久歯が正しく生えるように歯列矯正や歯ブラシ指導を行ってもらうことができます。
最近では歯並びの見た目を気にする方が増えてきたことから、大人でも矯正歯科を受けることが少なくありません。
歯科口腔外科は主に手術を伴うような病気や外傷の治療が行われます。

上記の他にも審美歯科、口腔内科、補綴科、歯周科などの科を持つ病院もあります。
歯科医院ならいずれの治療も行うことはできますが、扱う診療内容に違いがあり、症状に応じて専門医がいる専門外来を利用する方も増えてきています。
例えば、ホワイトニングなら審美歯科、インプラントなら補綴科などが選択されます。

また、歯科治療には保険診療と自由診療があります。
保険診療とは、むし歯など健康保険が適用できる診療です。
自由診療とは、ホワイトニングやインプラントなど健康保険が適用できない診療です。
区分けは生活に支障をきたす症状であれば保険が適用可能、そうでないのなら適用されません。

歯の模型

ホワイトニングで言えば、歯を白くしたいというのは個人の見た目へのこだわりに過ぎず、歯が白くなくても生活上問題が生じるようなことにはなりません。
よって自由診療に該当します。
歯列矯正やインプラントに関しては、病気や外傷の治療目的で行う場合に限り保険診療が可能です。
また、予防歯科で行われる歯石・歯垢の除去も保険診療では予防としての最低限の除去が行われますが、自由診療では歯石・歯垢の除去に加えてホワイトニングなどを加えた徹底的な歯の掃除をしてもらえます。

自由診療の治療費は100%自己負担なので費用面のネックはありますが、今は歯に対する価値観が変わりつつあり、専門医に治療してもらいたい、予防歯科を徹底したいと考える方が増加傾向にあります。
そのため、治療の目的に応じて歯科医院を選ぶのが現在のスタイルになってきています。

歯科はコンビニよりも多いっていうけど大丈夫?

コンビニ

現在、歯科医院は町内に2件から3件は見つけることができるほど存在し、コンビニよりも多いとも言われているくらいです。
コンビニよりも多いとなると歯科医師もそれだけ存在することになり、中には腕が悪い医師や利益優先の医師もいることでしょう。
そのため何を基準に選べばいいのか分からなくなってしまいます。
では、実際にコンビニよりも数は多いのでしょうか。

2015年の厚生労働省の「医療施設動態調査」によると歯科医院は全国で6万8717件、対して日本フランチャイズチェーン協会によると同年でのコンビニの数は5万3544店あるとのことです。
歯科医院のほうが約1万5000軒も多いという結果になりました。
この数は双方ともに年々増加傾向にあります。
しかし、日本初のコンビニ出店が1971年なのに対して、日本初の歯科医師が誕生・歯科診療所を開業したのは1874年です。
コンビニの開業より100年も前に歯科医師は誕生していました。

コンビニよりも多いと言われると、歯科医院がいつの時代かにコンビニの店舗数を超えたとおもわれがちですが、今も昔もコンビニが歯科医院よりも多かった時代はありません。
歯科医院の多さはそのまま歯科医師の多さに繋がりますが、それは医学部の定員数に問題があります。
歯科を除く診療科目全ての医学部定員は9000人ほどですが、歯科学部定員は2500人ほどです。
そのため、必然的に歯科医師が多くなってしまうのです。

2015年の歯科医院は6万8717件ですが、このうち個人経営の診療所は5万5240件で、じつに80%以上が町の歯医者さんです。
ただ、その反面では過当競争によって廃業する歯医者も決して少なくはありません。
患者としては評判のいい歯科医院を選ぶので、患者が偏るのは仕方がないでしょう。
同じ治療で同じ費用を払うのなら、腕の良い歯科医師に診てもらいたいと思うのは当然です。

最近ではインターネットで病院を探す方もいますが、治療や予防なら町の歯医者さんを選ぶ方が大半で、周囲の口コミや紹介というケースが多くなっています。
公式ページの情報だけでは医師の腕の良し悪しや態度までは分かりませんが、知り合いの口コミなら信用できるので安心感があります。
また、回転率の良さも分かりますし、歯科医院を選ぶ際の判断基準にはできるでしょう。

一口に歯科医院と言っても得意とする科目に違いがあったりするので、自分自身の判断力が良い歯科医院を見極めるポイントになります。