歯周病になる前に!歯肉炎の可能性の時点で歯医者へ

歯ブラシと歯磨き粉

歯周病は、口腔内の細菌が原因となり、歯茎や顎の骨などの歯周組織が腫れるなど炎症を引き起こす病気です。
大きなくくりでは、症状の進行度合で「歯肉炎」と「歯周炎」という2つのステージに分類されます。
最初に歯肉炎が発症して、そのまま放置していると次のステージである歯周炎へと発展します。
一般的には歯周炎は、軽度歯周炎・中度歯周炎・重度歯周炎といった3段階が存在し、軽度歯周炎の前段階にあるのが歯肉炎です。
つまり、歯肉炎は歯周病の初期症状と言えます。

歯肉炎も歯周炎も、歯ぐきが赤みを帯びて腫れる・ブラッシングの際に出血があるという共通点があり、専門家以外は見分けることすら困難です。
ふたつの症状は、前者は炎症が歯茎に留まっている状態、後者は顎の骨にまで及んでいる状態といった違いがあります。
歯科では見た目で判断せず、歯周ポケット検査によってどの段階であるかを把握したのち、治療へと取りかかります。

歯と歯茎の間にある溝を歯周ポケットと呼びますが、歯周ポケット検査とはこの溝の深さを測定する検査です。
歯周ポケットが深いほど、歯周病が進行していることとなります。
具体的には3mm以下であれば歯肉炎、同じ3mm以下であっても顎の骨が溶かされていれば軽度歯周炎、4~5mmであれば中度、6mm以上であれば重度です。
数値だけ見ても、3mm以上であった場合は歯周炎へと発展していると見なされます。

そのため、歯肉炎の可能性があると思ったらただちに歯科医院へと訪れて診察を受けましょう。
顎の骨には細菌が到達していないため、症状が重度になる前に短期間での治療程度で済みます。
歯茎が赤く腫れている、歯磨きをするたびに出血する場合は歯肉炎を疑ってみてください。

同時に、この時点で毎日正しく丁寧にブラッシングすることで改善が見込めるため、通院しつつブラッシングも見直すのが大切です。
歯肉炎が起きる原因は、歯周ポケットにプラークが溜まり、プラークに潜む細菌の繁殖による弊害だからです。
もし日頃丁寧にブラッシングしている方で、意識しても改善されない場合はブラッシング方法が正しくない、もしくは歯周炎へと発展している可能性があります。
いずれにせよ、早急に歯科医師のもとへ行きましょう。

放置して歯周炎へと発展した場合、腫れや出血に加えて膿が出たり、痛みや口臭が強くなるなどの症状が目立つようになります。
次第に歯がぐらつき、放置すれば最終的に歯が抜け落ちてしまいます。
早期治療が歯の健康と寿命を左右するので、初期症状の段階である歯肉炎の時点で早めの治療を心がけましょう。